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熊本県畳工業組合×髙田織物株式会社

2023.08.28


2023年8月某日

昨年の9月初旬、私たち熊本県畳工業組合は「水前寺公園内古今伝授の間」の表替えを行いました。

その場所で今回、畳の仕事に欠かすことの出来ない「畳の縁」を製造されている「髙田織物株式会社」代表取締役 髙田尚志氏と対談の機会をいただきました。

髙尾:はじめまして熊本県畳工業組合理事長の高尾です。

髙田(敬称略):はじめまして髙田です、いつもお世話になっております。

髙尾:昨年、9月に組合員とこちら(古今伝授の間)の表替えをしまして、髙田さんの畳縁を使用しております。

髙田:ありがとうございます。

髙尾:御社のスローガンであります「伝統文化からポップカルチャーへ」というのが、私も思うところありまして、そのあたりのことをお伺いしたいと思いました。

髙田:はい。弊社は明治25年創業、大正時代の中頃から畳縁メーカーとして事業をさせていただいております。しかし昨今の生活様式の変化、熊本は畳表の御膝元ですが藺草農家の後継者減少など、さまざまな問題が畳業界にあると感じております。その中で私たちは畳縁メーカーとして何ができるのかと考えたときに、畳を印象付ける後押しが出来ればと願っております。

髙尾:それがポップカルチャーということですか?

髙田:畳という認知がなされないと、畳は選ばれないと思います。ですので、私たちは、畳が特別な時にしか使われない特別な物ではなく、いつでもそばにある大衆文化(ポップカルチャー)になるような取組を行っております。例えばハンドメイド素材として畳縁を雑貨店に置く、ファッションブランドとコラボレーションして小物(財布)として販売したりします。畳縁の可能性や種類の多さ、さらには畳縁の認知から畳を想起していただき、表替えや裏返しの時に気軽に畳縁を変えていただけることを願っております。

髙尾:確かに、特別な時ではなく普段使いの時に使っていただいてこその畳だと私も思います。ポップカルチャーになるか分かりませんが、昨年製作をご依頼したくまモンの純金の畳縁を使用した置き畳です。今年5月のG7サミットの時に活用されました。

髙田:お伺いしました、嬉しいなぁ~

髙尾:依頼がありG7宮崎農業大臣会合の時50枚、G7広島サミットのときに100枚製作しました。

髙田:どういった使われ方をされたのですか?

髙尾:すみません、私たちも製作しただけですので詳しくは知らないのですが、こちらのサイトで宮崎会合の時のことが分かります。

髙田:こういう大きなプロジェクトに少しでも関われたのは本当に嬉しいです。

髙尾:私たちもポップカルチャーということで、本年、畳をビジネスシーンでも使っていただこうと「BIZMATT」というのを企画しました。「クールビズは、足もとから」ということで仕事中でも素足で畳に触れていただいて、 ストレスなく健康に仕事をして欲しいという願いから製作しました。資源を再利用しSDGsにも寄与しています。

髙田:良いですね。私の個人的なスローガンにも通じます。

髙尾:どんなスローガンですか?

髙田:「畳への、みんなのイメージ張り替えたい!」

髙尾:思いは同じですね、本日は遠くから来ていただきありがとうございました。


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